TOP > Kaleido(カレイド)
デジタルデータによる印刷原稿の制作が主流の現在、RGBモニタの色表現領域を中心にデザインや写真は制作されています。
しかし従来のプロセス4色印刷を行うとRGB領域に比べて色表現領域が狭いため、6色、あるいは7色印刷が必要とされてきました。
カレイドは、4色の印刷で6色、7色の印刷に近く、広い色再現を可能としたプロセスインキです。お客様の悩みを解決できる色再現領域を確保することを実現し、ニーズにお応えします。
右図は、色相/彩度と明度による2次および3次元表記の色度図を表現したもので、「従来インキ」とは今までの標準的なインキ(JapanColor等)の色再現領域を示しています。これに対し「カレイド」はモニタ並みの広い再現領域を持っていることが判ります。
※画像、図版提供・東洋インキ製造株式会社
沖縄の青は、微細な色彩をはらんでいます。透明感輝くエメラルドグリーン、波打つターコイズ、太陽光線のオレンジをまとう煌煌とした青、神秘的な深海には高貴な紫を隠しています。水平線と空の境目にも、明らかに濃密さの違う青が存在します。
沖縄の青を表現するのは難しい。視覚で捉えられる色と印刷物で表現できる色には差があります。色への課題があることが事実です。
高速印刷では、色に携わるほど、色への欲求が深まっていくばかりでした。
お客様にも色にきびしい方が多く、そのこだわりに応えたいという思いを募らせていました。
そんな折に出会ったのが、東洋インキのカレイドでした。
カレイドは表現できる色域が広く、色の演出が美しいインクで、発色の違いに目を見張りました。色を忠実に、再現させてくれたのです。
沖縄高速印刷の兼島は、カレイドにひと目惚れ。「やっと、出会えた」そう思ったといいます。
色に自信を誇るカレイドに対応するには、製造販売元である東洋インキ製造株式会社からのお墨付きが必要でした。素材の特性への理解、機械メンテナンスを含めた状態のいい環境、保持する技術力などをクリアして初めてカレイドとしてのサービスの提供が出来ます。
高速印刷はカレイドによって、色にこだわる人との出会いが楽しみになりました。画家や写真家、デザイナーなど、この色なら作品集をそのまま表現できる、そう思ってもらえる色だと自信を持っています。
カレイドで沖縄のエキゾチックな色合いも、湯気や香りまで漂ってきそうな料理写真も、人肌の温もりさえも伝わります。印刷で表現できる普遍性、色はもっと豊かになれると確信しています。